2013/12/21

赤い水と緑の水



タイ人はコーラと同じくらいの頻度でこの赤い水をよく飲む。
家やお店に行ったときにおもてなしで、たまに出される飲み物でもある。
タイ語は「ナム・ワーン」と言って、甘い水という意味。



このシロップを水やソーダで割って飲む。
Blue Boyというブランドのこの瓶が主流みたい。
ブルーのズボンをはいた男の子の絵がなんかシュール。

本当に甘い。
かき氷のシロップを薄めて飲んでいる感じ。
実際、かき氷に使われていたりもする。

私はソーダで割る方がまだ甘さがましになるから飲みやすくて好き。
力仕事の現場にも置いてあったりする。
確かに、暑くて疲れてのどがカラカラな時に、
コーラなどの炭酸水をぐーっと飲みたくなる。
そんな感じでタイ人にとってこの甘い水は疲れを癒すんだと思う。
タイでは赤い色には動きを活発にするなどの良い意味があって、
仏壇のお供えとしてもよく見かける。
てっきりタイの神様は甘いのが好きだと勘違いしていた。




いろんな色があって、赤と緑をよくみかける。
赤いのは「ナム・デーン」、緑は「ナム・キヤオ」
ナム=水、デーン=赤、キヤオ=緑。
だからほんとにそのまま赤い水、緑の水という名前の飲み物。
赤はいちごみたいな味だけど、サラという甘酸っぱい果物の風味。
緑はクリームソーダ風味。
これはサラの木。ブッダの木という意味もあるらしい。


私は緑派です。


2013/12/19

おかゆ屋さん

インドネシア人のアーティスト達とのグッバイ食事会で
トンロー駅近くにある「セーンチャイポチャナー」というお粥屋さんへ。
カオトム(お粥)とおかずを食べる店はいろんなおかずが食べられて楽しい。
お粥以外にも普通のごはんもある。
たぶん日本人にも有名で日本語表記のメニューもあった。




カオトム屋でよく見るおかず達。
「チャプチャイ」


ゲーン・ホと同じように元々は冷蔵庫にある野菜でつくる家計にやさしい料理。
中国スタイルの料理。
写真はパックカナーのチャプチャイ。
キャベツやほうれん草、バラ肉を使うことも。
炒めた後に煮るのがこの料理のポイント。
パクチーの根、胡椒、しょう油で煮る。
煮れば煮るほど美味しいので一気に大きい鍋でつくる。
カオトム屋の定番料理。

「パット・ホーイグラポン」
すごく小さい粒の貝と卵を炒めたもの。


卵はそぼろ状になるまで炒めてある。塩味。

「ホイラーイ・パット・プリックパオ 」
あさりの辛みそ炒め。


ホーラーパーという葉が味のアクセントに。

「タオフー・トート」
揚げた豆腐をあんかけ状になった甘辛いタレにからめて食べる。
こっちの揚げ豆腐は黄色い。

2013/12/17

川エビとタニシ

インドネシアのアーティストを連れてアユタヤに観光に行きました。
アユタヤではないけど、帰りにアユタヤからちょっと南に下がった
バンサイのチャオプラヤ川沿いにある
「ルワイ・クン・パオ」というお店でディナー。
金持ちのエビBBQという意味。
川と水槽でエビや魚を養殖していて、新鮮なシーフード料理が食べられる。

名物の川エビのバーベキュー。
エビは小・中・大とサイズを選べる。
エビのみその色でもうよだれが。
ナンプラーににんにくと唐辛子の入ったソースか
シーフード用の緑色のソースにつけて食べる。



「プラーナムグン・パット・プリック・キン」
魚のジンジャーカレー炒め。
きざんだバイマックルーの葉がかかっていてさわやか。濃厚。辛い。
ごはんがすすむすすむ。

「ヤム・ホイコム」
タニシのサラダ。東北地方の料理。
今回の旅のロットゥー(ワゴン車)のドライバーさんが東北地方出身で教えてくれた。


タニシとレモングラス、ネギ、ナムプリックパオ(辛いペースト)をあえたサラダ。
上に青いマンゴーもちらしてある。
甘辛いのとレモングラスの爽やかな味。
甘酸っぱくてシャキシャキの青いマンゴーがアクセントになる。
タニシって水槽にいる害貝みたいなイメージだったけど
コリコリしておいしい。
たっぷりシーフードを食べました。

2013/12/15

あまりもの

カントークディナーのために作った料理が
結構余っていて、もったいないなあと思っていたら
次の日のお昼に違う料理として生まれ変わりました。
「ゲーン・ホ」
「ホ」はあまりものを使う料理のこと。
冷蔵庫の中にあるものを整理してつくるような主婦的な料理。
昔、冷蔵庫がない時代にお寺に托鉢された
ごはんのあまりものが保存できなかったことから生まれた料理なんだとか。


残ったゲーン・ハンレー(豚肉とピーナッツのカレー)に
春雨とこぶみかんの葉とレモングラスを足して炒めたもの。
パクチーをかけて、カオニャオと一緒に食べる。
あまりものでも全く違う料理に。
辛さも増していました。
ハーブの香りが強めの春雨のカレー炒めという感じ。

2013/12/13

お祝いの料理

いよいよラーンプーンでの儀式の料理。
結婚式や引越し祝いなどのお祝いの席で出される
タイ北部の伝統的料理のことを「カントーク」と言って
「カントーク」はチーク材を使ったテーブルのこと。



今回食べたカントークのメニューはここ数日書いていたものが勢揃い。

おつまみセット(えびせん、ピーナッツ)
ナムプリック・オン(トマトテイストのディップ)
ゲーン・ハンレー(ミャンマー風カレー)
ゲーン・ケー(花のスープ)
ケープ・ムー(豚の皮揚げ)
テングワー(キュウリ)
カオニヤオ(もち米)



タイの伝統的な音楽を聞いたり、ダンスを見ながら
このテーブルを3、4人で囲んでごはんを食べる。
ろうそくは灯されるけど、細かくは見えない中で食べるので
何の具が入ってるかあんまりわからなかったり。


今回は踊りを習っている15歳くらいの学生さんが踊ってくれました。
メイクばっちり厚化粧。
みんな本当に指先の使い方がきれい。
手の振りを教えてもらっても何回やっても覚えられず。

2013/12/11

ミャンマー風カレー

ランプーンでの儀式の後、
カントーク(北部地方の伝統料理)で食べる料理の仕込み。
メーバーン(ごはんや家事をする女の人)だけでは手が足りず、
庭師の男の人達も料理を手伝っていました。
儀式には課外活動をかねてタイ東北地方の芸術大学から学生が来ていたので
料理も40人前分くらいの量を準備しなくてはならなかった。


タイでは外で調理するのが一般的だけど(家の中にあっても半分屋外も多い)
大鍋でつくると豪快。
レッドカレーペーストに漬けこんだ豚のかたまり肉を炒める。
スパイスの良い匂い。
マサラパウダーも使ったみたい。目のマークのブランド。

火が通ったら水を入れてしばらく煮る。
赤玉ねぎとしょうがを入れる。



できあがったのが「ゲーン・ハンレー」


ミャンマー風カレー。
タイの北部はミャンマーに近いため、料理も影響を受けているみたいです。
水分が無くなるまで煮るので、ほぼおかずのカレー。
豚肉はじっくり煮込まれてやわらかい。ピーナッツも入っている。
カレーにはごはんというイメージだけど、不思議ともち米と合う。

おまけ。
儀式で使った豚の顔や耳を横でバーベキューしていました。





BBQ台の下では犬のババーがおこぼれ待ち。

2013/12/09

野菜と豚肉の煮物とお粥

ランプーンでの朝ご飯は決まってお粥。
唐辛子、砂糖、唐辛子入りナンプラー、にんにく油、パクチーとネギ。
こうして調味料とトッピングがフルセットで用意されていた。




「カオトム」
豚ミンチときのこが入ったお粥。
豚のエキスたっぷりのスープで何も入れなくてもしっかり味。
ラーメンのスープにいけそうなくらいしっかり。



「パックガードジョー」


お粥のおかずに出てきた一品。これも北部の料理。
グワーントゥンという野菜と骨付きの豚肉の煮物。
グワーントゥンは中国の野菜で、空心菜に似ている。
あっさりした味でほんのり酸っぱい。タマリンドが入っている。
野菜が恋しくて、美味しくて、ばくばく食べた。